塩原温泉「大出館」は
飲泉ができる、源泉掛け流しの宿です。
大正12年創業
創業当時から、沢山の湯治でいらっしゃるお客様から愛され賑わってまいりました。
創業当時は道も無かったため、お客様は食糧を背中に背負い自分の足で山の中を歩いて宿まで来られていました。
雄大な大自然を眺め、天然温泉に浸りながら心と体を癒されておりました。
当館では、お風呂場からお客様の楽しい笑い声が聞こえて来るような昔ながらの湯治場の雰囲気を大切にしております。
温泉につきましては、循環、沸かしをせず、
「100%源泉掛け流し」にこだわり熱意を持って本物の天然温泉を守り抜いております。
日本に一つしかない、鉄分を多く含んだ真っ黒な温泉「墨の湯」
天候や気候によって色の変わる「五色の湯」
当館では、2色の温泉をお楽しみいただけます。
山の中に、3軒の旅館しかないという秘湯の雰囲気と本物お温泉を、心と体でたっぷりと感じていただける宿です。
当館の温泉は自家源泉で「天然の源泉100%」で提供しております。
その為、温泉の成分が非常に強く温泉の性質上、風呂場の壁は勿論、建物の傷み、また殆どの金属はすぐに腐食してしまいます。
電化製品におきましても、テレビは年間約50台、エアコン、暖房、冷蔵庫なども各20台近く壊れてしまいます。通常に使用しても電化製品の寿命が当館では、長くて1年なのが現状です。
秘湯と源泉100%にこだわり抜くことに際し、出来る限りの努力を心掛けて参りますが、「建物の傷みや、設備など」に関しまして、何卒お客様のご理解とご協力を宜しくお願い致します。
どのパンフレットにも、湯治場の伝統を大切に守り抜く心と、大自然を愛する心が綴られております。
これからも、この引き継がれてきた先代の心を守り抜きお客様の心とお体を癒やし続けていきたいです。
塩原温泉が開湯して1200年が過ぎました。
元湯温泉は、塩原温泉発祥の地となっております。元湯千軒と呼ばれるほど、この地は栄えておりました。
寛永 中(1624~)には、家が大小ともに85件うち、32件の宿が並び宿の並ぶ通路には8つの湯。
湯治客は、米や味噌を持ち寄り宿に泊りながら温泉に浸かり、体を治していました。
周りには、寺や御堂があり最近の歴史の研究で元湯は、信仰の場所として栄えていたのではないだろうかと考えられるようになりました。
「体が良くなりますように… 病気が治りますように…」と拝みながら温泉へ入っていたのでしょう。
そんな元湯の万冶2年(1659年)の山津波により崩壊。
家主は、それぞれに移住し温泉神社も移されました。そして現在、元湯には3軒の旅館のみ存在しております。
当館には、今となっては貴重な当時の「手洗い石」が残されております。
ご覧になりたい方は、お気軽にお声かけくださいませ。